住宅ローンが支払えなくなってしまったら一体どうなるのでしょうか?
万が一の事を知っておくのもリスクマネジメントのひとつです。
先ず、滞納したら当然ながら銀行から督促が来ます。
この時点で個人信用情報に滞納履歴が付くので、新たな借金や賃貸の保証会社審査等に通りにくくなります(ほぼ通過しません)。
住宅ローンの支払いが厳しくなったら、滞納する前に住宅ローンを借りた銀行やファイナンシャルプランナーに相談してみてください。
条件変更や借り換えによって月々の返済額の減額ができるかもしれません。
何か月か住宅ローンを滞納するとマイホームは「競売」になります。
競売とは裁判所による強制換金システムで、購入希望者が裁判所で入札をして一番高い価格を付けた人が落札します。
競売で落札した人にマイホームの所有権が移るので、落札した人に退去するように言われます。
それでも出ていかなかった場合、法的手続きである「強制執行」、文字通り力づくで退去させられます。
マイホームを競売で手放してもほとんどの場合は借金だけ残り、マイホームもないのに借金だけ払い続けることになってしまいます。
競売の件数は東京23区で平成29年度に736件ありました(「一般社団法人全日本任意売却支援協会」のHPより)。
これは、 住宅ローン破綻してマイホームを手放し、借金だけ残る家族が一日2組いる計算です。
住宅ローン破綻した家族は、大抵その前後で家庭も崩壊しています。
こうなってしまう家族を一組でも減らすことがファイナンシャルプランナーの使命だと思います。
人生の三大資金のうち最大の買い物であるマイホームの購入を前に、一度ファイナンシャルプランナーに相談してみてはいかがでしょうか。