住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者調査(2020年5月調査)」が9月15日に発表されました。
これは、2019年10月~2020年3月に住宅ローンの借り入れをした人が対象です。
金利タイプ
住宅ローン利用者が利用した金利タイプは、変動金利が60.2%、固定期間選択型26.6%、全期間固定が13.2%となりました。
前回調査から変動金利が1.2増えて、全期間固定金利が1.1減っています。
自己資金率
90%超融資を受けた人(自己資金10%未満)は、変動金利で44.2%、固定期間選択型で33.6%、全期間固定金利で28.8%でした。
固定金利を選択した人より、変動金利を選択した人の方が、自己資金が少ない人が多いようです。
返済負担率
返済負担率が25%以内の人は、変動金利で78.6%、固定期間選択型で76%、全期間固定金利が78.3%でした。
返済負担率は、金利タイプによる大きな違いはないようです。
住宅ローンの理解度
住宅ローンの適用金利や返済額の見直しルール、将来の金利上昇により返済額がどれくらい増えるか、などの商品特性や金利リスクの理解度が、「理解しているか不安」「よく理解していない」「全く理解していいない」人の割合が約4割~5割ありました。
住宅ローンが複雑化しすぎている為もありますが、金利リスクを理解しないで住宅購入してしまうと、マイホーム貧乏や住宅ローン破綻の予備軍になってしまいます。
住宅ローンを利用する上で役立った情報源
住宅ローンを利用する上で役立った情報源としては、不動産業者が概ね50%程度を占めており、次いでインターネット、金融機関、親族・友人、ファイナンシャルプランナーなどの専門家と続きます。
ファイナンシャルプランナーなどの専門家の割合は、およそ10%超でした。
「住宅金融支援機構 住宅ローン調査の実態調査」参照 https://www.jhf.go.jp/about/research/loan_user.html